真かまいたちの夜 11人目の訪問者

『真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)』(しんかまいたちのよる じゅういちにんめのサスペクト)は、チュンソフトから発売されたゲームソフト。2011年12月17日にプレイステーション3版およびプレイステーション・ヴィータ版が発売された。(wikipediaより)

かまいたちの夜シリーズ第四作目は舞台を1と酷似した雪山のペンションに移し、原点回帰をテーマとした。 この原点回帰には、舞台を1と一緒のペンションに移したという意味に加え、評判の悪かった2,3の続編の後は追わず、1と同じ高評価を目指すという意味が込められていると推測する。 その結果はどうだったのだろうか?

原点回帰、とは言え、もはやシリーズも四作目
一作目と比べサウンドノベルに必要なシステムは一通り揃っている

非常に便利なフローチャート機能
アンカーが張られた部分にはいつでも飛べる


その他既読スキップ、複数セーブは当たり前、普通にプレイしていて気になるところはないだろう

今作は新しいシステムとして”推理システム”が存在する

左側と右側のカードを組み合わせて、主人公の推理を確定する
頻繁にあると物語も深くなると思うが、残念ながらほんのちょっとしか存在しない

だが、特に面白いシステムとも思えない。ゲーム性を多少あげようと思ったのだろうが、結局のところ選べる組み合わせが決まっていて総当たりすればいいだけなので、ただ単にめんどくさいだけである。またプラチナトロフィーを目指す人にとっての障害の一つとなる。

システムでは無いが、今回は声優によるボイスがついて多少豪華となっている
フルボイスでは無いので、長らく黙っていたかと思ったら突然しゃべり出してびっくりする。ヘッドフォンでプレイする人は要注意だ。

※ここより先は重大なネタバレ、評価が含まれます。プレイ後に閲覧することを強くお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

どこから語ればいいのか、メインシナリオは穴だらけだ。
いや、穴と言うべきか。不自然という言葉の方が正しいのかもしれない

 早速だが、今回の真犯人の作家さん
不幸な偶然が重なって人殺しをしてしまった
そんな作家さんが繰り広げる殺人の数々
 もう立派な連続殺人鬼である


今回の犯人は人の命など何とも思っていない殺人鬼でも

ジャックザリッパーを先祖に持つ伝説の男でもない。

それが何だ。偶然人を殺してしまった後、大量殺人を始めるってどういうことだ。
何が起きたんだ?突然何かのスイッチが入ってしまったのか、だったらきちんと描写しろ

それにこの男、最初の殺人後はしらっと他の人間と普通に接している。
普通はボロが出そうなものだが。死んだフリまで使いこなしたり、火事場の馬鹿力とでも言うのだろうか

みなごろし編の大量殺人を見せられた後で
真相ルート「信じてください。殺すつもりはなかったんです」 酷く薄っぺらい言葉である。

こんな展開にするのならば、もう犯人を議論の余地の無い程の悪人にしてしまったほうが良かったのではないか。犯人解明後の”これは不幸な偶然が重なっただけの悲劇である”みたいな展開に持って行くために必要だったのだろうが、あんな安っぽい火曜サスペンス劇場的展開を見せられるくらいなら、そのほうが良かった。

殺された彼女も、”あとで驚かせて喜ばそう”と思ってたくせに行動がおかしい

気分を害したのはわかるが
相手が落とすくらい強く払いのける必要はあるのか
また変に思わせぶりな発言である
こんなこと言うから殺されるのだ


ラストだけではない。メインシナリオは全編において不自然感が漂っている。

最初に結果を決めておいて、後から行動を無理矢理合わせたような無理矢理感が.
こいつを犯人ってことにしよう。そうすると彼女がここにいると困るな。よし、失神させよう、みたいな

悲劇のようなメインシナリオをクリアした後に待ち受けるのは、お楽しみのサブシナリオなのだが、この出来も良くない。

まぁ不幸でもある。メインシナリオでキャラクターが立っていないが為、そのキャラクターが繰り広げる別シナリオの魅力が最初っからマイナスされているのだ。

ここも語り出すとまだ三倍ほど文章が長くなってしまうので割愛するが
甘く見ても褒められるような出来ではなかった。

プラチナトロフィー目当てのプレイヤーを撃退するスパイ編のフラグ管理に隠しメッセージ、誰得のポポリン編、我孫子氏執筆脚本はDLCの衝撃、ピンクのシナリオもDLCの悲劇

たくさん書きたいことはあるがこの辺で総評

※皆、大好きな某雑誌形式でレビューします。
採点は上から順に、グラフィック、ストーリー、UI(ユーザーインターフェイス)、GAMEPLAY、の評価となります。 

 

真かまいたちの夜
11人目の訪問者
PSVITA 推理ADV
2011年12月17日発売(土)
累計125万本を出荷した初代「かまいたちの夜」を彷彿とさせる、雪山のペンションという舞台設定とそこで巻き起こる連続殺人事件。
過去作品にも見られたCGで描かれた人物も、ほとんど動かなければ魅力は半減。もっと動かして躍動感を出しても良かった。背景は綺麗だが、それもVITAの有機EL液晶のおかげか。その他特筆すべき点無し。
 最高評価を得たシリーズの原点、その回帰を謳った今作だが原点回帰どころかこれは大きな汚点。お粗末な犯人、登場人物の理解不能の行動、安っぽいラスト、褒めるべき点は見当たらない。唯一、全然怖くないのでお子様も安心、それくらいか
 お触り選択肢、推理システム、新しい試みはどちらもパッとしないばかりか、面倒くさいだけだった。フローチャート機能は流石に作り慣れているだけあって快適。しかしそれが著しくプレイ時間を短くしているのか、真相に至るまでの道筋を把握されている分諸刃の剣か
シリーズのファンとして慣れている分2週目であっという間に真相に至ってしまった。残念だが、それよりもまったく怖がらせてくれなかったことが特に悲しい。 ピンクのシナリオや我孫子武丸氏のシナリオもDCLだったとか、後になってわかる事実に打ちのめされる

 

総合評価:E(でも次回も買うよ)